先日(10/6)行われた首都圏講座の開講式に参加して・・・教師に求められる姿勢、児童・生徒に接する姿勢とは何だろうか。その答えのひとつして、「功徳」(くどく:見返りを求めない善行。仏教用語)という考えがある/論作文と面接は表裏一体のもの。自分の考えを文章で表現するのか、言葉に出して表現するのかの違い。だから面接対策にとっても論作文の演習が重要になる。そのポイントは、論(自分の考え)-例(現在起こっている現象)-策(自分だったらこうする)の引き出し(ユニット)を400字ぐらいで用意しておくこと。/立派な芝生の雑草をきれいに刈り取ったら芝生全体が枯れてしまう。芝生の成長には、10%程度の雑草が必要。問題を抱えた子どもを排除するというやり方ではうまくいかない。/みなさんが正教員になった後も役に立つ講座として、同窓会が開けるようにしたい。
教栄学院の講座は、良い教師になってもらうための講座です。「良い教師」とは何か? その一様な解答はないし、教師をめざす皆さん方にとって永遠のテーマでしょう。だがしかし、学院としては「合格後も役立つ」講座でありたいと願っています。では、採用試験の対策は行わないかと言うと、それはもちろん、します。採用試験の面接官や論作文の採点に携わられる方々は、多くの子ども達と多くの教師を見つめ続けた、その道のベテランです。対策のための対策、上っ面だけの対策では通用しません。合格後も役立つ「良い教師」になるための勉強こそが、最大の試験対策でもあるのです。そのパラドックスを理解したとき、試験勉強も深みのあるものに変化していくと思います。
今年合格して、来春晴れて正教員になるみなさん、おめでとうございます。そして、初心を忘れず、本当に良い教師を追求し続けてください。
そして、今年の試験で無念な結果に終わったみなさん、決して夢を忘れないでください。その夢を心から語ることができるようになったとき、夢を実現するための毎日の努力をこつこつ続けていったとき、その熱意は必ずや通じると思います。(A.T.)