「私は何でこんなに一段一段なんだろう」
先日閉幕したバンクーバーオリンピックで、女子モーグルの上村愛子選手が競技後に発した言葉です。
オリンピック初出場の長野が7位、ソルトレークシティーが6位、トリノが5位、そして今回のバンクーバーが4位でした。悲願のメダルまであと一歩。4年間かけて努力をし続けてきて、やっとそのメダルが手に届く寸前まで来ていたのに、またもやメダルは上村選手の手からするりと逃れてしまいました。
結果から言うと、とても残念でありますが、メダルという目標を達成できなかった、と言えます。しかしだからといって、上村選手の4年間が無駄になってしまったかというと、決してそうではありません。たゆまぬ努力の積み重ねがあったからこそ、12年間以上にわたって上位入賞を続け、更に毎回順位を上げていけたのです。
目標に向かって一段一段、着実に力をつけていくこと。これこそが努力の尊さをあらわしているのではないでしょうか。(250)