先週の日曜にサクラの花を見て「春だなぁ」と感じていたら、一昨日は雪が降り、本当に地球がおかしくなっているのを実感しています。
さて、3月といえば、高校入試と大学入試があり、人生の進路を選ぶ時期です。
私の過去の教え子の中にも、今年大学受験を迎えた子がいました。その子は、高校受験のときから、周りの意見を聞きすぎて、自分の想いを出せず、自分の一番受験したかった高校ではなく、他の高校に行きました。そして、今回も保護者や学校の先生の意見を大事にし、自分の行きたい大学を受験できませんでした。電話口で、その子は泣きながら自分の想いを私に語ってくれました。「本当はA大学を受験したい。」「けれど周りに反対されて受験できない。」と。
話をしているうちに、本人も今の環境でなんとか頑張っていくという気持ちの整理が着いたようでした。電話は「自分の気持ちを誰かに知って欲しい」という子どもの想いだったのでしょう。
今の子どもは寂しいのだと思います。昔は周りにたくさんの大人がいて、いいことも悪いことも大人みんなで見守ってきました。現在は、核家族化で、子どもの周りに大人が少ない状況です。その中で、子どもの善悪の判断や人への労わりの心は育ちにくくなっているのかもしれません。
教師を目指す皆さん、教師になったら、子どもの話をしっかり聞いてあげてください。そして、一人一人の想いをまっすぐに受け止められる素晴らしい教師になってください。
(Bond)